オマージュしてみよう!
あえて「パクリ」や「パロディ」という言葉でなく「オマージュ」と言ってしまいますが、まあこの辺の違いは「ネット見ろ!」って事で、具体的にどんな風に私が「オマージュ」していくのかをご説明します。
昔企業ポスターのコンペに出品した時、お題は「一歩前へ」でした。
コピーは決まっているのでどんなビジュアルにするのかを探す作業を行うんですけど、なかなか「これ!」というのがありません。
最初に思いついたのがコレ
オーソドックス、ひねりがない…
次がコレ
山登りの一歩と多少ドラマは感じるものの、弱いな〜。
で、次がこれ
なーんか面白くて、個人的には好きなんですけど、まあ企業の大切な「一歩」を表すものなんで、迷うとこですよね。
で、「自分で考えるの限界だな〜」「よし!オマージュしよう!」
まず、情報を整理します。
- 「一歩」のフレーズを思い起こさせるもの
- 企業の未来を表すもの
- 多くの人に認知されているもの
こうやって書き出すと、もしかしたら「あ!」と私と同じものを想像した方がいるかも知れませんね。
私の選んだモチーフはコレです。
これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、
人類にとっては偉大な飛躍である。
そう、1969年7月16日、アメリカの有人ロケット「アポロ11号」が月に着陸し、その第一歩を飾ったニール・アームストロング船長が残した名言です。
「小さな一歩は大きな飛躍」これこそ企業の「一歩」を表すのにふさわしい言葉だと思いました。
で最終的に提出したポスターがこれです。
結果、コンペではこのポスターを選んでいただくことができました。
この時はビジュアルでしたが「コピー」なんかでもオマージュを使ったりします。
例えば
- モナ・リザも爆笑(モナ・リザの微笑み)
- 考えない人(考える人)
- I will be hug!(ターミネーターの「I will be back!」)
まあ、適当にコピーを書いてみましたが、作品名や映画、本のセリフ、歌詞などモチーフはこの世にあふれています。
コピーなんかでいうと「5・7・5」にすることで日本人の耳に入りやすくなる、これは大抵の人が「俳句」や「標語」に触れた事があるからで、小学校の授業で消防や防犯のポスターを作る時、一度は皆さんも作った事があるんじゃないかなと思います。
「共感」を生み出すテクニック「オマージュ」はいかがだっただったでしょうか?
もちろんこの世の中には大人の事情が存在するので「なんでもオマージュ!」って訳にはいきませんが、古典の美術作品やクラシック音楽など著作権の存在しない誰もが知っている作品なんかも沢山あるので、良かったらアナタも使ってみてください。
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