デザインのテクニック(共感を生み出す)

淡路島でデザインの仕事について十数年(長いのか短いのか?)、もちろんデザインだけでは無くコピーやビジュアルも含め「広告」という世界にどっぷり使ってると、その広告物を見ただけで、

  • プロの仕事か?
  • 素人の仕事か?
  • 力の入った仕事か?
  • 手を抜いた仕事か?
  • 苦しんだ仕事か?
  • 降りてきた仕事か?(これが最上級)

が分かる様になります。

まあ、単純に2つに分けると

  • 良いデザインか?
  • 悪いデザインか?

になるんですけど、良いデザインや良い広告には一つの共通点があります。
それは「心が動く」。

単純に心が動くと言っても

  • 思わず笑える
  • 感動して泣きそうになる
  • スカッとする
  • 怒りに震えそうになる
  • 考えさせられる
  • 思わず欲しくなる

等、湧き上がる感情は様々ですが、こういう広告やデザインに出会うと「すごいなぁ」と関心するとともに、ちょっとだけ「悔しいな」とも思います。ただ、こういう「良いデザインや広告」をプロは闇雲に作るわけではありません、様々なテクニックや手法を使いこれを狙って作ります。

今日はそんな数あるテクニックの中で「共感」にフューチャーしてお話したいと思います。

共感とは??

共感とは多くの人が同じ感情を持つ事ですけど、プロはこれを狙ってやります。

例えば

共感とは 共通する感情とは

それが何か見せつけてやーるーーーー

というコピーがあった時、アナタの感情は「ピクン」となりませんか?(ならなかった人はゴメンナサイ)
そして「ピクン」となった人は100%「Adoさん」の「うっせいわ!」という曲を聞いた事がある人だと思います。

これが「共感」。

このコピーにピクンとなった人の大半は、生まれた場所も年代も性別も違うと思いますが、なぜか反応してしまう。
それは多くの人が「うっせいわ」という曲を聞いた事があるからです。
これがプロが使う共感を呼ぶ一番簡単なテクニック。

ヒットとは「大いなる共感」である

そもそも、この世の中でヒットするものの大半は「共感」を含んでいます。
そして、この「共感」の範囲が大きければ大きいほど、大きなヒットを生みます。

例えばヒットするラブソングは、多くの人に恋愛している時の感情や、風景を思い起こさせるフレーズがあります。

ヒットするヒーロー漫画、例えば麦わらをかぶった海賊のお話は、より多くの人が「あんな風になりたい」「あんな仲間が欲しい」「あんな上司が欲しい」と思うからこそ大きなヒットが生まれるし、【『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方】なんていう本が出版されたりもします。

余談ですけど、よく「あの曲は売れると思った」とか「あの漫画は売れると思った」って言う人いますけど、こういう人たちが沢山いる作品がヒットする作品だとも言えますよね。

「共感」を生み出す簡単なテクニック

アーティストの方がすごいと思うのは、この共感を自分独自の言葉や表現で生み出す事です。
その中には我々が潜在的に持っていても気づかない事を掘り起こしたりする時もあります。

例えばヒット曲「マリーゴールド」

麦わらの帽子の君が

揺れたマリーゴールドに似てる

ってフレーズがありますけど、これ聞いて私は「確かに!」と思ってしまいました。
もちろん我々デザイナーも「自分独自の表現」で商品の良さを大勢の人に共感してもらう事が大切なんですが、なかなか自分の中で生まれない時に私がとる手法、それが「オマージュ」です。

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